アメコミバカー代!
第1回:『MARSHAL LAW:FEAR&LOATHING序文』
発行元:EPIC COMICS(MARVEL COMICSのアダルティもの出版専門の子会社です。)
Writer:PAT MILLS
Artist:KEVIN O’NEILL
Editor:TOM DeFALCO
初出:1987年
序文:I FELT THE MAGIC・・・.
『MARSHAL LAW』
私がこの作品に出会って気が付けば12年になります。
今日に至るまでに、数年に1回位の割合で新作が描かれている本作なのですが、どうにも新作に食指が伸びないのは、自分のファーストコンタクトが強烈だったせいでしょうね。
同人誌で以前紹介した時にも書いたんですが、僕はこの本を当時付き合っていた女性と『まんがの森池袋店』に行った際にこの本と出会ってしまい、速攻購入した上に彼女を忘れて店の外に出るというバカをやり、数ヶ月後に他人になってしまった過去がありまして(苦笑)。
それでも未だにこの作品が好きなんですよ。
という訳で、今回は僕がK.O.されてしまった6部作になる第1話『FEAR&LOATHING』について解説したいと思います。
序文2:PROLOGUE
時は近未来。
病めるアメリカは、天才科学者・Dr.SHOCCによって人工的に超人=スーパーヒーローを作り出すことに成功していた。
その実験第1号となったのは軍人:BUCK CAINE大佐。
彼は自らを『PUBLIC SPILIT』と名乗り、数々の仲間たちと共にヒーローグループ『JESUS LEAGUE OF AMERICA』を結成する。
そして、彼は今軍人としての任務の為、外宇宙に発見された新惑星『NEMESIS』探索の為に亜高速で飛行できる最新型の宇宙船に乗って飛び立たんとしていた。
『PUBLIC SPILIT』は彼を見送ろうとスタジアムに集まった人々、そして全米にTVを通じて『悪事に対してNO!といえる勇気を持て!』とメッセージを送る。
そのメッセージを見ていた米国民の中には、当時未だ5歳の本作の主人公『JOE GILMORE』も居た。
十数年後、主人公のJOEはDr.SHOCCのラボの門を叩く。
彼は幼き日に憧れた英雄の如き力を求めたのだ。
だが、現実は大きく彼の理想とかけ離れていた。
Dr.SHOCCのラボは南米で勃発した紛争で戦う部隊『SCREAMING EAGLE』を構成する軍人としての養成機関となっていたのだ。
JOEもその例外ではなく、強化人間としての手術を施された後に『ZONE』と呼ばれる紛争地域へと送り込まれる。
その姿は1960年代にアメリカ国籍を得る為に戦うプエルトリカンやアジア人を思わせた。
戦火の中、JOEは必至に生き延びる。
そんな頃、アメリカには一つの大異変が起こっていた。
サンフランシスコを中心に後に『BIG ONE』と呼ばれる大地震が発生、都市機能とアメリカ経済は大ダメージを受けてしまう。
やがて紛争は決着を見ぬままに終戦、疲弊しきったアメリカは更なる疲弊を抱える事になるとは未だ予想だにしていなかった。
それは『ZONE』から帰って来たスーパーヒーロー能力を持った兵士達が野に放たれて、ギャングとして活動をはじめてしまったことである。
街は焼かれ、荒廃し、人々は明日への望みさえ見失いかけていた。
だが、荒れ果てたサンフランシスコ改め『SUNFUTURO』に一人の男が降り立った。
全身レザーのスーツに身を固め、強力な武器を携えた彼の名は『MARSHAL LAW』!
『ZONE』の戦いを生き延びた彼は、『SUNFUTURO』を護る『HERO HUNTER!』となって、アメリカに帰って来たのである。